【前編】実はよく知らないHSPのこと…理解が深まるミニクイズ
テレビ番組や書籍などで言及され、大分聞き慣れた感のある「HSP」というワード。
ただ、まだまだ「それなんかのブランド?」「病名?」と思われている方も多いですし、
「知ってる、なんか繊細で生きづらい人のことでしょ?」という、
一面的な部分のみを全体像としてとらえられている方もいます。
そこで、ざっくりとではありますが…
HSPメッセンジャー スペシャリストとしての学びをベースに(皆川公美子さん主宰・HSP未来ラボ認定)「今さら聞けないHSPのこと」を知るミニクイズを作りました。
※本来であれば、このミニクイズは、7月15日のイベントにて行う予定でした(こちらの投稿をご覧ください)。
秋田県に出ていた警報級の豪雨予報を鑑みて、急きょ参加をキャンセルしてしまったのですが、当日ご予定を入れてくださっていた方へ向けて、改めてこのサイト上で同内容のものを公開いたします。
長くなってしまうと見づらいので、前編・中編・後編に分けて、画像スライドを使いながら書いていきますね。
長々読むのが面倒なときは、端的にまとめたスライドだけ横スクロールして、シュッと見てください笑
HSPとは?
HSPとは、Highly Sensitive Person の頭文字を取って略したもの。
意味は、「ひといちばい敏感なひと」「非常にセンシティブなひと」といったように訳されています。
アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士によって1996年に提唱された「概念」です。
日本に入ってきたのがその10年後くらいと言われていて、比較的新しい心理学分野の概念です。
わたしは10年ほど前に、アーロン博士の著書『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』(日本版初版は、青いクマさんの表紙でした)を読んだのですが、そのときはよく飲み込めなくて^^;
のちにアーロン博士の説に準拠した皆川公美子さんの講座を受け、やっと理解に至ったという。
後にもふれますが、病気ではありません。
ちなみに、「ひといちばい敏感な子ども」のことは、Highly Sensitive Child=HSCと呼んでいます。
HSPの特徴とは?
では、具体的にHSPさんの特徴とはどんな感じなのでしょうか?
アーロン博士は「4つの特徴(D・O・E・S)」をすべて兼ね備えていることを、HSPの条件としています。
D 深く処理する
O 過剰に刺激を受けやすい
E 感情反応が強く、共感力が強い
S ささいな変化にも気が付く
D・O・E・Sは何の頭文字?ということについては、スライドをご確認いただきたいのですが、それぞれ具体的にどんなことを指しているのか、特徴的な例を挙げています。
(といってもほんの一例です)
「わかる!」「あるある!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただし、4つの特徴すべてを同じ割合や同じ強度で持ち合わせているかというと、そうではなく、Eの要素が強かったり、Oの要素が強かったりと、人それぞれにグラデーションはあります。
(わたし自身も、DやEは強めかな?と思いますが、Sはそこまでじゃないな、と自己分析しています)
そして「繊細で生きづらい」というイメージがクローズアップされがちですが、難儀さを伴うとすれば「O 過剰に刺激を受けやすい」面であって(D・E・Sな側面がOによって増幅されるという見方もできますが)、実は良い側面もたくさん持っていることを見落とさないでいただきたいと思います。
確かに繊細なあまり、心身ともにダメージを受けやすい傾向はありますが、共感力の高さや洞察力の鋭さ、危険察知能力などは「才能」ともいえます。
本来は、こういう方が組織や共同体にいたら頼もしいはず。
ポジティブな面もたくさん内在しているのです。
HSP、どれくらいの人数がいるのですか?
人口の15〜20%に1人、つまり5人に1人ほどの割合でHSPさんが存在しているといわれています。
30人学級なら5〜6人が該当することになりますよね。
これを多いと感じるか、少数派と感じるか。
個人的には結構な人数では…? と感じていて、自分の周りにもHSPだと自覚している方は多いです。
なぜこのような敏感性の高い人が存在するのかについては、中編でまたふれますね。
HSPの男女比は?
男女比に差はみられません。
「繊細さ」に性別はなく、もっと言うと、D・O・E・Sの特徴に年齢もありません。
HSPさんは、自分たちの持つ無意識のバイアスを気付かせてくれる存在かもしれませんね。
では、次の「中編」に続きます。