幕内秀夫監修『食事が子どもをかえる! 安心の食育レシピ』
なんでもバランスよくでは「ない」食育本に救われた話。
偏食の話をまた少しします。
「なんでも」「バランスよく」
「栄養のあるものを」「色どりよく」
でなければいけないと思っていたころは、
食事ってどこか「見栄」だった気がします。
なんとなく、オサレなメニューとか、お弁当とか。
お母さん同士で話すときも、
「食」に気をつけている人がまわりに多かったし、
食育を日々意識していれば、
わたしも「いいお母さん」という感じがしたのです。
なんでも食べられる子であれば、
あれこれ凝ったものを作ったり、
親子で楽しむクッキングのイベントに
顔出していたかもしれません(いややりたかった〜)。
でも現実は、ですよ。
息子氏、「ごはん」のみで、
おかずを全くと言っていいほど口に入れない子だったので、
「食育」という明るく健全なイメージからはかけ離れ。。。
そんなときに、読んで救われたのが
幕内秀夫監修
『食事が子どもをかえる! 安心の食育レシピ』(講談社MOOK)でした。
今は出版されていないのか、
Amazonで検索しても出てこなくて、中古品ならヒットするみたい。
(↑ 今日時点でヒットしたページのリンク)
幕内秀夫さんは「粗食のすすめ」で知られている方ですが、
本書の中で
・子どもは本能で食べ物を選択している
・子どもの方が適量を知っているから、残してもいい
・子どもの好き嫌いは偏食ではない(センサーが働いているから)
そして「ごはん+味噌汁+常備食(のり、佃煮とか)」で
70%くらい食べれていれば十分、
という感じのことを書かれています。
「肉」も出てこないし。
(多少、わたしの偏った解釈があるかも?)
ごはん以外では、味噌汁はわりと飲む、
常備食はのりだけなら食べれる、といった感じでしたが、
これにすご〜〜〜くホッとしたんですよね。
ごはん(米)食べてれば、まずいっか!! って思えた。
「なんでもまんべんなく」っていうのも、自然とは言えず。
これも偏りなのかもしれないなととも思いました。
本のレシピ写真を見るとわかるんですが、
量も「えっ、これだけ?」だし、
お弁当なんかは「白い…!」印象です笑
おやつに「冷凍の焼きおにぎり」でもよし、
と紹介されていたので、試してみたら大のお気に入りになり…
これは今でもよく食べます。
あれこれ食べなくてもよかったんだな〜
無理させなくてもよかったんだな〜
自分にもマルをしてもらえた気分になりました。
以来、娘のも、キャラ弁とか
熱烈リクエストがない限りやらないし、
質実剛健「茶色い」お弁当で通してきたし。
量も比較しなくなりました。
(今は比較的食べるようになったので、
この本で指摘されているスナック菓子とか
添加物とかの方がやばい。。)
娘は、息子と対照的に「食べるのが好き」な人ですが、
不調が続くと、この本に書いてあるような
メニューを今も好んで欲します。
パン食べれない、
ごはんに鮭、わかめの味噌汁とかでいい、って言いますね。
「粗食」がやっぱり理にかなっていて、
体に合ってるんでしょうね。
これと同じ本は、新版がないようですが、
中身は、こどもごはんのレシピ。
似たようなスタンス、タイトルのご著書を見つけたので、ご参考までに。