グレーな感性と視点でラクになる
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生まれ持った特性は、血液型といっしょ。
変えようもないものだけれど。
育てる、生きていく、見守るという、
途方もない道のりの途中で。
苦しくなったり、孤独を感じたり、イライラしてみたり。
しんどくて、
「こうだったらいいのに…」
と、いう考えに支配されてしまう日が続くこと、ありますよね。
不安や心配は、だいたいが愛情からやってくるわけだけど、
「母、ため息にまみれる」日もあるわけです。
いつだったか、子どもたちがまだ小さいころ。
風邪かな? インフルエンザだったのかな?
高熱が出て、小児科を受診したときに先生が
「平熱まで下がらなくても、
37℃台になれば大分ラクになるはずですよー」
と言われたのをきいて、「あ、そっか」と思ったのでした。
たぶんつらいときって、自分の心が、
状況を39℃くらいの高熱としてとらえてるんですよね。
だけど、同じ状況でも、
やや熱あり37.5℃くらいでとらえられたら、
わりと見通しがよくなってくる。
定型発達(平熱)にはならなくても、
やや熱ありのままでも、それなりに対処していける。
ちょっとの熱はありうるし、大騒ぎしなくてもいい。
白と黒の中間「グレー」で、それほど問題ない。
そんな感じでやっていけばいいのかも、と感じたのでした。
何事もきっちり、きっかり。
「マル」「シロ」とされる範囲の中で生きることを、
わたしたちはやってきました。
でも、発達特性を抱えていたり、
グレーゾーンのお子さんを見守るお母さんこそ、
グレーの感性があるとラクです。
(てきとう、良いかげん ともいえるかも)
グレーはマイルドで、ひろがりのあるやさしい色。
グレーな感性で、「やや熱」ものりきっていきませんか。
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